008.料理の道しかない!~サムライ・シェフ、星を獲りに行く~ 1/4
※2009年10月11日アンビアンス店内にて
Profile
大平史人(おおだいら・ふみと)
ベルギーフレンチ・アンビアンス
オーナーシェフ
1974年長野県伊那市生まれ
日本社会福祉大学社会福祉学部卒業後、
ベルギー王立ミュールホテル学校に留学
三ツ星レストランで修行後、ブリュッセルのメガレストラン『バザール』で
料理長を務める
帰国後、『ロブション』他を経て、神楽坂『ルバイヤート』料理長に就任。
2007年、中目黒にベルギーフレンチ・アンビアンスを開店
http://www.lart-de-la-table.com/ambiance/
第11回東京ガス料理教室講師
http://home.tokyo-gas.co.jp/shoku/special/index.html
夢と目標と情熱だけでやってきている男
― 今日はお時間、ありがとうございます。いつもメルマガ、楽しく拝見しています。
ありがとうございます!長ったらしくて申し訳ないです。 今、料理界は本当に厳しくて、立ちいかなくなる店もいっぱいあって 人材確保も難しいので、応援したり、サポートし合う意味で あのメルマガを書いているんです。 ※HP上、ブログとなっているが、シェフは同一文を来店者にメルマガとして配信中 http://www.lart-de-la-table.com/ambiance/contents/category/blog/
― 個人的には大平さんはなかなかの熱い方だと思っているので、 このコーナーにぴったりだと思っていました。
ありがとうございます!僕、夢と目標と情熱だけでやってきている男ですから、 この本(=『10歳からの夢をかなえるノート』)もぴったりだと思って・・・(笑) 夢を叶えるっていう言葉にハマりました。
小3でフレンチに目覚める
― 嬉しい!その巻末にあるドリームツリーの描き方を教える授業=出前授業で
都内の公立小学校に時々、行っていますが、シェフやパティシエは子どもたちの
"なりたい職業ランキング"にすればかなり上位だと。
大平さんがシェフになりたいと思ったのはいつ?
小3ですね。これ、自慢できるんですが、一度もぶれてないんですよ。
― シェフひと筋?
はい、ひと筋です。
― きっかけは?
『料理天国』(※)っていう番組でした。その後、『サザエさん』をやっているくらいの、 夕方の時間のやつです。 (※料理天国:1975年~1992年にかけてTBS系列で日曜夕方に放送されていた 料理バラエティ番組)
その中でシェフがフランス料理を作っていたのを見たのが始まりですかね。
出来上がったお皿(=料理)がきれいなのと、真っ白いコックコートの格好良かったこと。衝撃的でした。
番組の最後にレシピが出るんですけど、それをメモして、マネして作っていました。
その頃から日曜の夕食は必ず僕が作っていたんですよ。もともと食べるのも、
作るのも好きでしたけど。
― 日曜の夕食作りはいつまで続けていた?
高校生くらいまでですかね。休みの日は常に料理でした。
― 小3でフレンチ・・・
そうです。そうです。親にお金もらって、材料買いに行ってやってました。 それで、ある時、親に頼みこんで、僕が住んでいた地域に一軒しかない フレンチ・レストランに連れて行ってもらって・・・これまた衝撃的でした。 シェフの素晴らしい料理と接客とコックコートに魅了されました。 「これしかない!」って。
― 初めて作ったメニューを覚えている?
多分、魚と何かのホイル焼きだったと思います。すごい感動したことを覚えていますね。 その『料理天国』出ていた中の一人が後に僕の師匠になった人でした。 ベルギーから帰ってきてその人に師事したんです。
― 小さい頃から夢中になりやすい子どもだった?
そうですね。有言実行型で親に心配かけたこともあります。
― 何か事件を起こしちゃったとか?
一時期、マージャンに凝っていました、学校で麻雀クラブを勝手に作って 活動していました。凝りすぎちゃいまして、"伝説の麻雀師"の存在を知ったら 無性に会いたくなって、親に内緒で新宿まで来ちゃったんです。 あの時はすごく叱られたな~(笑)
― 麻雀のどんなところに魅かれた?
戦略を立てるところですかね。でも、料理人になる夢がぶれたわけではないですよ。