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006.株式会社ニッポンの仲間たちへ 1/4

006.株式会社ニッポンの仲間たちへ

006.株式会社ニッポンの仲間たちへ
※2009年9月14日恵比寿アルファビートオフィスにて

Profile
東田一人(あずまだ・ひとり)
北海道大学教育学部卒業(臨床心理学/教育社会学専攻)
1985年株式会社リクルート入社
その後、株式会社リクルートコスモスに転じ、人事・採用畑を歩む
営業部門長、経営企画室長、人事部エグゼクティブマネージャーを経て
2009年3月末を以って同社を円満退社
2009年4月、株式会社フォーサイト設立、現在に至る 株式会社アルファビート パートナー講師も兼務

― ご無沙汰しております。起業おめでとうございます!(東田氏と聞き手は以前より知己を得ている) 「満を持して・・・」と知りながらいきなりお聞きします。 迷いはありませんでしたか?

インタビュー時の東田一人氏

それが、なかったんですよ。
もちろん、チームづくりは得意だし、チームで何かやるのも好き。
でも、名前(=一人)の通り、"ひとり"でやりたいという気持ちがもともと強くて、 どうせなら、一人で立って、やっていきたいと元々思っていましてね。 親もそのつもりでこの名前をつけてくれたのかもしれません(笑)

学生時代を通じて振り返っても、気がつくといつも人の先にいました。
なんか先頭を走ってしまうというか・・・
学生時代は何をやるかが決まっていませんでしたけど、 自分自身の枠はどれだけ大きくなっているか、どれだけ大きな人間か? それを手っ取り早く目標に出来ると考えていました。 自分で決めて責任を取ってやっていくというのが好きな性分なんでしょうね。

辞められなかった25年

― 具体的に会社を辞める決心をされたのはいつ頃ですか?

内々には2年前ですかね。 もっと正確に言うと、「入社した時から」という感じです。

― 入社した時にもう「辞めよう」と?

そう。むしろ「辞められなかった25年」といった方が正しいかもしれないですよ。

― 25年前といえば、「男子一生の仕事」が声高に言われていて、 一度勤めた会社を辞めるなんてとんでもない時代でしたよね?

東田一人氏

確かに。終身雇用制バリバリの時代ですよ。
辞めることを前提で入るなんて一般企業ではとんでもなかったけれど、 リクルートにはどこか既成の概念に囚われない自由な企業風土があって、 「自分の思い描いた通りの人生を送ろう」という空気は当時から社内にあったんです。

私はリクルートに入ることによって 『自分の付加価値を高める=世の中に対して売り込む』と考えていて、 その想いが大きく育つ畑がリクルートだったということです。

さすがに当時は今のように各界で活躍する人材が育って、羽ばたく!なんていう 時代ではなくて、会社そのものは過渡期でした。
右肩上がりの成長を続けている急成長産業でして、 一緒に頑張る人を探して、大量に採用して、活躍してもらう時代でした。 いつでも辞めようと思っていたけれど、現実問題、年次がすすめば進むほど、 責任が重くなったというか・・・
「辞める」というチョイスは結局、入社以来ずっと持ち続けていましたね。

俺がいなかったら、会社は潰れる

― 振り返ってみて、どんなサラリーマン生活だったと思いますか?

いや~本当によく働きました。 それこそ、着替えとシャワーのためだけに家に帰って、またすぐ会社に帰るなんていう 時期も長く続いたし、ザラだった。それこそ、タッチ&ゴー状態でね。

「こりゃ、俺がいなくなったら、この会社は潰れるな」くらいのことは思っていましたよ。 実際、風邪で休んだらプロジェクトの進行に困るような状況もあって、 休むに休めない状況も長く続きました。 当然、こういう日常には「辞める」の文字は馴染まなくなってくる。 やっぱり薄くなるわけです。それで、やがて遠のいて、いつしか見えなくなったんです。

・・・マスコミを賑わす事件が会社を襲った時、人事のリーダーだった。 大量採用も大量リストラも経験した。 「涙を飲んで会社を去った人のためにも辞めるわけにはいかない」 去るも地獄、残るも地獄。 人事制度刷新、風土醸成に2年かかったと言う。 その後、自ら志願して約10年間、営業パーソンとなり、 やはり、吸い寄せられるように人事に戻った。 そして、2年前、「自分の役割は終わった」と感じたという。・・・

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