小学校4年生/品川区大井第一小学校での出前授業
平成23年10月8日(土)品川区大井第一小学校へドリームツリー出前授業に行ってきました。
大井第一小学校は、品川区で最も生徒数の多い小学校で、4年生も4クラス設定されています。大正時代中期からの伝統で、組名を「松」「竹」「梅」「月」と呼んでおられます。
この日は、学校公開日で、児童のお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、兄弟姉妹などたくさんの見学者が来校されておりました。
教室に入ると、児童の皆さんが、元気に挨拶をして迎えてくれます。みんな、今日のドリームツリーの授業に興味津々です。
講師の自己紹介の後、ドリームツリーの授業が始まりました。
ドリームツリーの根を描く作業では、過去の自分の体験を振返ります。事前に自身の幼い頃の様子を、家族にインタビューしてくる、という宿題が出ていました。
「小さいころは、どんな子どもでしたか」
「家族が忘れられない、ぼくの、わたしのエピソードは何ですか」
講師の「皆さん、お家の人たちに、幼いころの様子を聞いてきましたか」という問いかけに、たくさんの手が挙がります。児童たちは家族から聞き取った、自分自身の幼い頃の様子を、うれしそうに、少し照れくさそうに、そして得意げに、話してくれました。
家族との会話の中で、自分が生まれたときに、家族がどれだけ喜んでくれたのか、 自分がどれだけ大切に育てられたのか、ということを感じることのできた児童も多かったと思います。自分を振返ることで、今まで気づいていなかった、周りで支えてくれる人の存在や自分の可能性に目を向けることができます。
好きなこと、好きな勉強、好きなことば、うれしかったこと、辛かったこと... 好きな人もドリームツリーには記入していきます。
「好きな人は、テレビに出ている人、伝記の人物、尊敬する人などを書いたらいいんだよ」と講師が言うと、
「尊敬する人は、お母さんだ!」
と開口一番に応えてくれた児童もいました。
日頃から、お父さん、お母さんの一生懸命に働く姿を見ているのでしょう。
「ぼくは、将来、うちの魚屋を継ぐんだ。だから僕の将来の夢は魚屋なんだ」
と瞳をきらきらさせながら彼の夢を語ってくれました。
ドリームツリーは、児童たちの経験を土台に、ぐんぐん伸びてゆきます。 幹の部分には、自分の得意なことや長所、褒めてもらったこと、これから伸ばしていきたいことを書いていきます。
こんなこともありました。
「ぼくの得意なことないんだ」
と言う児童に、同じ班で着席している児童たちから
「走るのが速い」
「算数が得意」
「親切」
という返答が返ります。
その児童の顔が一気にほころびます。
みんなに言ってもらった「ぼくの長所」は、その児童にとって、忘れなれないものになると思います。みんながひとりひとりのことを見ています。みんなが、ひとりひとりを大切にしています。
いよいよ、最後の実<夢>をつけたドリームツリーが完成しました。
みんなの前で発表してもらいます。今日は、家族が参観されている児童も多いことでしょう。教室の後ろには、お父さんやお母さんの姿がいっぱいで、教室に入れずに廊下でご覧になっている方もおられました。発表するには、大変勇気が必要です。そんな中でも、自ら挙手し、夢を発表してくれたヒーロー・ヒロインがたくさんいました。
講師は、席に座って見守る児童たちに声をかけます。
「さあ、ヒーローインタビューのカメラ準備はOKですか?」の一声に、児童たちは、一斉に手でカメラの形をつくり、カメラマンになります。
「おめでとうございます!」
「たった今、金メダルを受賞した○○選手です!」
「いや~、本当にすばらしい泳ぎでした!今の気持ちをお願いします」
という講師の問いかけに、
児童は、頭をかきかき、うれしそうに応えます。
「日本の応援している皆さんにメッセージをお願いします」
「がんばりました!応援ありがとうございました」
児童全員が拍手します。
今回も児童の皆さんの笑顔と共に、たくさんのドリームツリー~夢の樹~が完成しました。