足の裏が光ってこそホンモノ
40歳の時、5年間勤(つと)めた大手人材派遣(はけん)会社を退職(たいしょく)し、起業しました。
会社登記(とうき)手続きや事務所の準備が終わり、
数日が経過したある日、
大きな蘭(らん)の鉢植えが届きました。
「誰からだろう?」
カードを見ると、勤めていた派遣会社の創業者(そうぎょうしゃ)N氏からでした。
彼は、若手ベンチャー経営者として注目を集めていた人です。
私がその会社に勤務(きんむ)したのは5年間。
新規事業開発(しんき じぎょう かいはつ)の部署(ぶしょ)にいたため、
創業者である彼と、話をする機会(きかい)は何度かありました。
しかし、一社員の独立を、
このような形で祝っていただけるとは思ってもいなかったので、
驚(おどろ)くと同時に「いい会社だったなぁ」と、少し感傷的(かんしょうてき)になりました。
そのとき、1通のファックスが。
N氏からの直筆(じきひつ)メッセージでした。
ドキドキしながらメッセージを読むと、次のように書いてありました。
「5年間、よくがんばってくれたね。ありがとう。
これから色々なことがあると思うけど、このことを忘れないでがんばってください。
頭が光ってもだめ、おでこが光ってもだめ、足の裏が光ってこそホンモノだよ。
あきらめずにやり続けよう。。いつでも応援しています。」
「足の裏が光ってこそ・・・」というのは、
行動することが大切だというN氏の独特(どくとく)な表現です。
不安な気持ちが一気に吹き飛び、うれしさで涙があふれました。
夢に向かっていた私の背中を、グッと後押ししてくれた応援メッセージです。
担当:ポムポム