あなたはひとつひとつ花開くように夢を叶える人。 信じた道をまっすぐ行きなさい。
恩師(おんし)からかけられた言葉です。
桜の季節には手紙を認(したた)め、
紅葉(こうよう)のきれいな出張先からは絵葉書(えはがき)を送り・・・
季節の便りだけではなく、
転機(てんき)という転機には
恩師へ必ず報告をしてきました。
ある時、
その恩師から定年を迎えることを
知らされました。
恩師にとっての人生の節目。
一通の手紙でも一枚の葉書でもなく
思い切って会いに行くことにしました。
卒業以来、足を踏(ふ)み入れたことのなかった
懐(なつ)かしい母校に
変わらぬ笑顔がありました。
"万事(ばんじ)穏(おだ)やかで控(ひか)えめ"
私の知る恩師はそういう女性ですが、
「信じた道をまっすぐ・・・」という言葉に
内なる矜持(きょうじ)を垣間(かいま)見た気がしました。
それが決して簡単なことではないことを
知っているからこそ、
かけてくれたのだと思います。
私の成長をやさしく見守ってくれる、
もうひとりの母のような存在です。
担当:ミカン